【ネタバレあり】『君の名は。』は瀧くんを三葉と奥寺先輩が取り合う話【感想】

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傑出したおっぱい映画でした!!

見どころはなんといっても、おっぱいと四葉ちゃんです!!異論はないとこでしょう。

泣く。泣く。と自分の周りでも、ネットでも大いに盛況の中、見に行って参りました。感想としては、とても優れた映画だと思うけど、特に感動することなく、こみ上げるものもなく、涙をこぼすことはなかった、といったところです。

作品としては極めて理性的な作り方がされていて、理屈としては感動するのはわかるんだけど、いまいち琴線に触れなかったかなー。

もちろん、今年最高の映画の一つであることは間違いありません。おっぱいと四葉ちゃんがかわいい他にも良いところ、自分にはうまくはまらなかったところ、その他思ったことがあるので書いてみました。

こういった感想を持つ人もいるんだな程度で見てもらえればと思います。

以下ネタバレ含みます。

良かったところ

絵がきれい

ほんとに綺麗な絵画を動かしている。背景が描けるアニメーション監督新海誠ならではの世界が描かれていて、綺麗な絵を見に来たんだと思うだけでチケットの元は取れる。

主役二人の声優が抜群

神木くんの声優にはもともと定評がありましたが、それにしてもよかったです。聴いていても神木くんの顔が浮かぶことなく、役を 演じきっていた。男声でありながら女の子を演じるという難しい役どころだったと思うのですが、神木くんの実力に改めて感服しました。

三葉役の上白石ちゃんもとても可愛らしい声質で、三葉とよく合致してました。

二人の声の掛け合いはいつまで聞いてもいいでしょうね。

おっぱい

おっぱいが良い。量感を感じさせるおっぱいで、辛いストーリー展開の中でもおっぱいが一貫して正義でした。

四葉かわいい

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四葉がかわいい。四葉はしっかりものだし三葉にもちょっかいも出せるし本当にいい子です。物語は観る人をハラハラさせる展開になっているので、いつでも対応が変わらない四葉ちゃんは安心させてくれる存在でした。自分が観た回の上映でも、おっぱい揉み揉みからの四葉のふすま芸は安定して笑いを取っていましたね。

その他

むすび、口噛み酒、かくりよ、たそかれ、巫女など、民俗学とはいわずとも、ここらへんを題材に空気を醸していたのはとても良いですね

あと方言もよかった、飛騨の言葉かな。

はまらなかったところ

瀧と三葉が綺麗すぎる

絵も綺麗。瀧と三葉が綺麗で打算もなにもない。綺麗すぎて毒がない。自分の趣向にはなるけど、「秒速5センチメートル」の遠野くんと明里や、(宮﨑駿だけど)「風立ちぬ」の次郎と菜穂子みたいにドスの効いたエゴのある男女関係の方が毒があって好きでして。瀧も四葉も眩しいくらい綺麗で自分にはアレルギー反応が出て、二人に感動して涙を流すとはなりませんでした。

ただ良かったところとしては、『君の名は。』はストーリー的にいくらでも切なく描けるはずなのに、全く切なさを感じさせるところはありませんでした。何よりハッピーエンドだったことが何よりです。秒速5センチメートルのときのように、男が未練がましく過去の恋にしがみつき、まともな恋を積むことなく歳を重ねていくという救いのないストーリーではなく、ラストで救いがあったのはとても良かったですね!観終えた感じとしても、切なさとは違った余韻が感じられて心地よかったです。

RADWINPS前面に出過ぎ

素敵な声優二人がいるのにその前に立ちふさがって最前列で歌われているような感じでした。ラッドが好き、楽曲が大好きな人には堪らない演出ではあると思うのですが、BGMになれとは言わないけどもう少し後ろに下がってほしい感じではありましたね。ただ歌を全面に押し出すのは新海監督の作風であるとも思うので完全に好みの問題ですね。


そしてここからは、自分が引っかかったシーンと思ったことを書いていきます。

以下はネタバレというよりも、作品のイメージを変質させてしまうかもしてない表現が含まれてします。十分に「君の名は。」を堪能したという方だけご覧ください。

物語の鍵は奥寺先輩

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『君の名は。』はイケメン瀧くんを三葉と奥寺先輩が取り合う話

(奥寺先輩は瀧くんのバイト先の先輩)

注目すべきポイントは、三葉と奥寺さんは直接会って話しているという点です。三葉は瀧の姿で奥寺先輩と何回も会って話していますし、奥寺先輩も三葉憑依時の瀧くんに好感を持っています。三葉と奥寺先輩は仲の良い女友達になっているんですね。ところが仲良しの女子がが同じ男子を好いてしまったという話なんですね。

作品のラストの方で、奥寺先輩が登場し左手の薬指にはめた指輪を光らせながら「好きだったんだーあたし」と瀧に伝えて立ち去るシーンがあります。観終えた後も1時間位ずっと引っかかていたシーンでした。何をしに奥寺先輩は登場したんだろう??

奥寺先輩は瀧くんが好きだった

まず「好きだったんだーあたし」発言から、奥寺先輩は決して三葉(in瀧)だけでなく、素の瀧くん(in瀧)のことも好きだったことが伺えます。瀧くんは奥寺さんのことに憧れていて、奥寺先輩も瀧くんのことが気になっていた、そんな折に三葉は登場し二人のキューピットになってしまったというとこでしょう。

奥寺さんは、男ウケがよくモテてる女です。でも瀧くんには振られてしまいます。正確には瀧くんが他の女に恋していることを見抜いてしまいます。(デートが散々な結果に終わったのは、瀧くんがコミュ障であるばかりでなく、奥寺先輩が瀧くんの眼中に私がいないことに気づき辛かったからです。それで夕方解散。)奥寺先輩としては、私の瀧くんの心を奪った泥棒猫はどこの女よ!とプライドは傷ついたし凹みもしたでしょう。だからこそ、瀧くんの三葉探しにわざわざ付き合ってくれます。それはただ、瀧くんのお手伝いということではなく、恋路に敗れた理由に納得すべく泥棒猫の顔を拝んでケジメをつけるために行ったと考えるのが妥当でしょう。さらにいうと、三葉探しで糸守泊の翌朝、奥寺さんが瀧くんの置き手紙を見て残念そうなボヤくシーンは、奥寺先輩が瀧くんを諦めたという表現でしょうね。

結果的に奥寺さんは、泥棒猫(三葉)に合うことも叶わず、ケジメをつけることができませんでした。それで奥寺さんは自分を振った男を見返すために瀧くんに会いにいき、「あなたも幸せになりなさいよ(あんたには振られたけど、いま私は幸せよ!)」と宣言しに現れたんじゃないかと思います。こう解釈すると自分の腑に落ちました。

(結婚前の女性が過去の恋にケジメをつけにいくという構図は「秒速5センチメートル」を踏襲していますね)

三葉の反撃と敗北

では三葉が、奥寺さんとの勝負に勝ったかというと、実は三葉も一度負けています。

三葉は、瀧くんと奥寺さんのデート(以下奥寺デート)をお膳立てしていまい、不覚にも恋敵に塩を送る形になってしまいます。そのことに苦しんだ三葉は、あの彗星の日の1日前、つまり奥寺デートの1日前、勝負をしかけ東京まで遠征しますが髪紐を渡すにとどまり戦果は挙がりません。これが三葉の敗北です。「私たちは、会えば互いにわかる」と確信して東京遠征に行ったのに、大好きな瀧くんからは「お前誰?」ですからね。三葉も失恋のショックはとても辛いものです。

さらに瀧くんが奥寺と私とどちらを選ぶかの運命の日、つまり彗星の日であり奥寺デートの日の晩ですが、三葉は瀧くんからの電話を期待します。瀧のスマホの日記に細工をし、彗星の話題を日記のシメに入れているんですね。三葉はできることをできる限りした。けれどもついに瀧くんからの電話は来ませんでした。こうなったら髪だって切りたくなりますよね。

余談で記憶が正しければですが、三葉はラストの登場でロングヘアだったと思います。恐らく彗星の日、つまり瀧との別れの日から髪を切っていなかったんでしょうね。三葉の中では瀧くんとの別れの日から時間が止まっていたんですね。

いずれにしてもイケメン瀧くんは奥寺さんからも三葉からも好かれ、結果三葉と結ばれます。

三葉はどうやって父親を説得したのか。

三葉を理解する上で欠かせないのが三葉パパの存在です。

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三葉パパを代弁するテッシー

日はすぐ没む嫁来ないカフェもないと町を否定するシーンの後に、ヒロイン三葉を抜きでテッシーとさやかちゃんが話すシーンがわざわざ挿入されています。そこでテッシーは高校卒業後の進路をさやかに問われ、(何にもないけどそれでも)この町で暮らしてくんだ、と諦めあるいは覚悟をもって応じます。

ここもまた妙なシーンです。

物語終盤、テッシーさやかカップルは上京しており、「この町で暮らしてくんだ」を実践していません。実はこれをなぞっているは三葉パパです。テッシーに三葉パパの生き方を代弁させるシーンだったんですね。

三葉も三葉パパも町から出たいと思った、けれども三葉は東京への憬れが尽きることはありませんがパパはこの町に残って頑張ることを選びます。

それは巫女の妻を持ち、妻を失い娘をおいて家を出た後も町に残り町長を長期務めていると描写に表れています。娘をおいて家を出ていてもなお冒頭三葉に「胸を張りなさい」と注意するあたり、恐らく養育費などはしっかり振り込んでいるし、町長を務めるなど、この町でやれる最大限のことをやっているんだという自信と見ることができそうです。

三葉を守る男

三葉は特殊な環境に生まれ育ちます。神社の家に生まれ、人口500人余りの狭くて濃いムラ社会で育ちます。母親を失い父親は三葉をおいて家を出ます。母方の祖母が育ての親といったところです。

そういった特殊な環境ゆえに、三葉はムラから特別視、あるいはからかいを受けます。象徴として意地悪な男女3人が登場します。本来こういった輩から守ってやるのが父親の役割ですが、環境は三葉パパに娘を守ることを許してはくれませんでした。

三葉パパがは父親としての役割を果たし切れていないことに陰に負い目抱えており、そこに三葉が自分で立ち向かって説得したというとこでしょう。そして二人には三葉ママの存在が頭にあるのも間違いないでしょう

ところで、この父親の役割を果たし三葉を守ってやった男こそ、イケメン瀧くんです。デッサン中の机バーン!のシーンでこれを象徴的に描いていますね。だからこそ三葉は瀧くんに恋したんですね!!そして三葉は恋の力で、背中を丸めて歩いていた三葉から三葉パパに正面切って話せる子に成長するんですね!

なぜ瀧はおっぱいを揉むのか?

では瀧はどうして三葉に恋したんでしょう??

もちろんおっぱいです。おっぱいを揉めるだけ揉んだからです。これは真面目な理由です。瀧の家庭環境は三葉ほど丁寧に描かれておらず、したがって瀧が三葉に恋する過程も理屈付けされていません。ですのでここでは、「若い恋においては、女は父性を求め、男は母性を求める」説を導入してみましょう。

(高校生から大学生くらいまでの恋愛を描くときは、彼氏は彼女の父親代わりとして、彼女は彼氏の母親代わりとして求め合うとして描くのが鉄板ですよね。)

瀧はシングルファーザーの家庭で育てられたとして描かれています。三葉には父親が欠けていたように、瀧には母親が欠けています。三葉が父を求めてように、瀧も乳を求めたのです。瀧が三葉のおっぱいを揉みしだくシーンが何度も登場しますが、あれは単にお笑いなだけなく、母親を求めている寂しい男として捉えればなんとも不憫なシーンに映るんじゃないでしょうか。

自分としては、三葉が瀧くんにお味噌汁など朝ごはんを作り置きしておくシーンなどあれば、三葉の母性が表現できて自分好みの作品でしたね。そしたら瀧と瀧パパ二人の朝ごはんシーンと対比させられて面白いし、三葉がなお可愛くなるし、胃袋で男をつかむという王道勝負でおいしいと思うんだけどなー。

むすび

ここまで好き勝手に思ったことを書いてきました。いろいろ書きましたけど、『君の名は。』は、とても綺麗だし好きな作品です。ただ感動とか涙するとかいうこともなかったので感想を書いてみようかなと思ってやってみました。レビューをネットに公開するのは初めてです。

新海誠監督は、個人製作からアニメに参入した本当に才能にあふれる気鋭の監督です。これから新海監督の今後の作品に期待が膨らみます。

最後にYouTubeの方にも感想動画を上げているので良かったら見てください!