モスクワまで鉄道一本に??日露経済協力が熱い

日露政府間で行われた経済協力協議で、シベリア鉄道を延長し、サハリンから北海道までつなぐ建設案が提案されていることが明らかになりました。これが成立すると、日本初の大陸間横断鉄道が建設されることになります。日露間の物流や観光などの人的交流を活発化させることを狙い、ロシア側が強く要望しているといいます。

シベリア鉄道の延伸計画は、アジア大陸からサハリン(樺太)間の間宮海峡(約7キロ)と、サハリンから北海道・稚内間の宗谷海峡(約42キロ)に橋かトンネルを架けて建設する構想です。しばしば話題に上がる宗谷トンネルのことです。実現すると、日本から陸路でモスクワだけでなくパリやロンドンまで移動できる様になります。

日露で検討中の案件

日本は輸出資源に乏しいが技術で食ってきた国です。一方、ロシアは資源を売り工業製品を買う国です。お互いの強みと弱点を補完する形での経済協力はずっと議論されてきたところで、以下のような提案がなされています。

日本側提案

  • 内視鏡など日本式医療の導入、ロシア患者の受け入れ体制強化
  • 日本式の最新機器を配備したモデル郵便局の整備
  • 植物工場の導入支援、極東地域の農地開発を進める支援組織の設置
  • 中小企業のロシア進出支援
  • ロシア向け観光プラン策定やビザ緩和

ロシア側提案

  • 北海道とサハリン、大陸を結ぶ鉄道の建設
  • エネルギー・ブリッジの構築
  • ハバロフスク空港回収
  • 医療機器や医薬品の技術移転
  • 北極圏・ヤマル半島のLNG基地建設への投資

安倍首相とプーチン大統領はともに2012年から現在(2016年)まで首相と大統領を務めています。長期政権への信頼が、日露の経済協力を進めてきたと言えそうです。

日露間が抱える最大の問題は北方領土問題ですが、上手に乗り越えて円滑な関係が築いていくことが望まれます。